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河野談話に対する左右の評価の変遷に思う

 (超左翼)1993年8月4日に発表された従軍慰安婦問題での河野談話。いまでは、これを擁護するのは左翼で、糾弾するのが右翼だということになっている。100%誰も疑うことのない構図であろう。

 ところで、発表の当時はどうだっただろうか。以下のふたつを読み比べてほしい。

 「近年、稀にみる名文といってよい。相手方のささくれ立った気をしずめ、同時にこちらとして外せないポイントだけはさりげなく押さえて、見事な和解にこぎつけている」

 「政府は、当初は政府・軍部の関与を否定し、事実を突きつけられてそれが通用しなくなると、被害者からの聴取も必要な調査もせず、『強制を認める資料はなかった』とする報告書を出したものです。韓国政府など内外のきびしい批判の前に『強制行為』を認めざるをえなくなった今回の発表も、その延長線上のものでしかありません」

 前者は、産経新聞の「正論」(93.9.2)に掲載された上坂冬子の文章である。保守の論客が、これほどまでに河野談話を評価していたのである。

 評価のポイントはふたつあって、ひとつは、被害者の心をなだめるものになっていることだ。もうひとつは、「こちらとして外せないポイントだけはさりげなく押さえて」いること。これはおそらく、人道的な謝罪は上手にしているが、法的な責任には言及しないことによって、賠償につながらないようになっている構造を指すものだろう。

 後者は、河野談話発表の翌日、日本共産党の機関紙「赤旗」に掲載された「主張」(一般紙の社説にあたる)の一部である。最近の共産党は、3月15日に公表された志位さんの見解に見られるように、河野談話への攻撃に反論するという立場だが、当時は全体として談話を攻撃するスタンスにたっていたのである。

 これを持ちだしたのは、別に右翼と左翼の豹変を嗤いたいためではない。そんなことをしても、何の意味もない。

 そうではなく、河野談話の複雑さを知ってほしいのである。河野談話自体は何も変わっていないのに、右翼が賛美から糾弾へと評価を変える、左翼が攻撃から擁護へと態度を変える。そこにあるのは、複雑さである。

 河野談話は、被害者に対する日本政府の思いが伝わってくる。被害者に心から謝っているのだなと分かる。そういう種類のものだから、「赤旗」主張も、「旧日本軍の関与と『強制的な状況』を認めざるをえなくなったもの」だと評価せざるをえない。

 一方、河野談話は、さきほど書いたように、法的責任にはふれていない。それが右翼に伝わるから、上坂さんは「うまくやったなあ」と感じて、評価したのだろう。だけど、同時にそのことが伝わるから、「赤旗」にはこれまでの「延長線上のもの」だと映ったわけだ。

 だから、右翼にも左翼にも言いたいのは、この談話を100%肯定したり、逆に100%否定したりすべきでないということである。いろいろな考え方のいる人がいるなかで、どこで折り合いをつけるべきかと考えて出された談話なのだ。だから、大事なのは、自分と100%一致はしないけれど、この水準で左右の折り合いがつくなら、いつまでもきびしい悪罵を投げつけ合っているよりいいよねと思えるかどうかだと感じる。


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コメント

河野談話の問題点は、韓国及びサヨクが「手打ち」の約束を破ったことに有ります。
そもそも謝る必要の無い問題に、謝ったかのような印象を持たせる河野談話は、否定されてしかるべき存在ですが、当時「これで面倒から開放される」といった空気が有ったのも事実です。
しかし、即行で「手打ち」の約束は反故にされ、更なる日本叩きが始まったのだから、年月を重ねるごとに河野談話が否定される論調が増えるのは当然のことです。
一方サヨクは、「そもそも謝る必要の無い問題」を覆す新材料を提示できるわけでもなく、「日本が謝罪した」という印象を与える河野談話にすがりつくしかなくなったわけです。
実にシンプルな問題でしかありません。

> いつまでもきびしい悪罵を投げつけ合っているよりいいよねと思えるかどうかだと感じる。
特亜とサヨクが日本に悪罵を投げつけるのを止めれば、すぐに収束しますよ。
喧嘩の原因が「喧嘩両成敗」的に論評するのは、逆効果でしょう。
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