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歴史認識のズレをどうするか・上

(超左翼)

 安倍さんの歴史認識のあまりのひどさが、国内はもちろん国際的にも問題になっている。少しでも当事者が自覚することになるといいけどね。無理だろうなあ。

 なぜ自覚できないのか。なぜ日本の為政者が、こんな状態に陥るのか。あるいは、それを支持する世論が広がるのか。

 そこには、歴史認識のズレという問題があるように思える。それを整理しきらないと、なかなかズレが埋まっていかない。

 そのズレとは、遅れてきた日本が急成長したことによるズレである。どういうことか。

 たとえば「侵略」の問題。よく知られているように、19世紀までは、侵略とか戦争を禁止するという国際法上の考え方は存在しなかった。「帝国主義の時代」においては、アフリカ、アジアを植民地にすることも合法だった。

 日本は、もともとは欧米列強から植民地とされる対象のような国だったが、明治維新をへて「富国強兵」の道を歩む。欧米のような制度を取り入れないと「国家」とはみなされず、植民地の対象になるのだから、必死だっただろう。

 その結果、日本は欧米なみの国となった。欧米から押しつけられていた不平等条約も改正していった。

 これは大事なことだ。アジアの国々も日本が自分たちと違ってそういう道を進んだということは尊敬しているわけである。日本の為政者もそれを誇っているだろうし、日本国民の多くもそうだろうと思う。

 日本はそうやって一人前の国になって、欧米と同じように振る舞おうとした。侵略して領土を奪ったり、植民地をつくろうとした。しかし、その頃には、世界が変わり始めていたのだ。ズレが生じたのだ。

 たとえば、「侵略」という問題では、国際法の考え方が変わっていた。国際連盟規約とか不戦条約などにより、侵略はダメだということになったのである。

 日本の為政者にとっては受け容れがたいものだったのだろう。だって、欧米の国々は、それまでさんざん侵略し、領土を獲得してきた。ところが、日本がようやくその仲間入りができると思ったら、このまま放置すると戦争が絶えない状態が続くからということで、戦争が禁止されるのである。「お前ら好き勝手にやっておいて、いまさらなんだ」という感じだっただろうか。

 いや、悪いものは悪いのだ。だけど、日本のその歴史を、すべて「悪」のように描いてしまうと、誇りを持っている人のなかで、「自虐史観」という宣伝が入りやすくなり、反発をくらうことになる。実際、日本が一人前になったことは誇っていいのだから、「自虐史観」は事実とも違うのだ。

 だから、この問題では、侵略をきびしく糾弾というタッチではないものも求められる。「日本はアジアのなかでひとりだけ欧米基準で一人前の国になったことは誇っていいよね。これで侵略さえやらなかったら、すごい国になったよね」というようなアプローチである。それが右派に引きずれる人々を獲得する上で不可欠である。

 植民地問題のズレは、もっと深刻だ。それは次回に。

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