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戦争の原因をめぐって・8

 ⑥の「勢力圏維持の戦争」はどうだろうか。ここでは、ソ連のチェコ侵略、アメリカのグレナダ侵略が事例としてあがっている。

 そのことに示されるように、戦後、世界がアメリカとソ連の勢力圏に分割されるなかで、その勢力圏から抜けだそうとする国を、支配者であるアメリカ、ソ連が攻撃したという事例である。しかし、ソ連が崩壊し、勢力圏を維持・拡大するため米ソ(ロ)が軍事力を使うという事態は、過去のものとなった(はずである)。

 ⑤の「国際的要素をもつ内戦」はどうだろう。ワイスバードがあげているのは、第二次大戦直後のギリシャをはじめ、内戦に米ソが介入するというものである。

 これも、「勢力圏維持の戦争」と本質的には同じである。ギリシャ内戦にしても、そのギリシャをどちらの勢力圏に組み入れるかが、米ソにとって大事な問題だったわけだ。そしてこれも、冷戦の崩壊によって過去のものとなった。

 ただしかし、これを現在の世界で考えると、どうなるだろうか。中国の台頭との関係である。

 中国は、いわゆる勢力圏のようなものを持っていない。イデオロギー的に中国の傘下に入る国などないから当然である。

 しかし中国は、西太平洋全域を勢力圏にするかのような動きをしている。この海域では、現在はアメリカが自由に軍事力を展開できる状況にあるが、その能力を阻止できるだけの軍事力構築を中国はめざしている。その点では、西太平洋の勢力圏争いとでも言うべき状況だ。これは懸念材料である。

 一方、中国の目標はそういうとことにあるから、その角度でみれば、尖閣は小さな問題のはずだ。尖閣を占領することにより、その周辺で軍事力を釘付けにしなければならない状況になると、目標とすべき西太平洋全域への軍事力拡大がおろそかになってしまう。そういう点では、尖閣をめぐる日中軍事衝突というのは、不測の事態としてはあり得るという程度にとどまるだろう。

 国際的要素をもつ内戦についても、この地域では、朝鮮半島と台湾海峡の問題がある。米ソの冷戦が終わったからといって、何も問題ないということはない。

 ただ、朝鮮半島についていうと、内戦が起きるにしても、北朝鮮を支援する国際的な動きはないだろう。だから、内戦が起きないで南北が統一するような努力はすべきだが、起きたとしても短期間のものにとどまると思われる。

 台湾海峡の問題は大事である。だから、別のところでまとめて論じる。(続)

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