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戦争の原因をめぐって・6

 冷戦の崩壊の前と後で、国家間の戦争が発生する頻度が劇的に変わったということを手がかりに、戦争の実例を取り上げてみたい。冷戦期にはどんな戦争が発生していただろうか。

 率直に言って、日本では、歴史家が個別の戦争(とりわけ第二次大戦)の原因について書いた著作は多いが、すべての戦争を対象にして、その原因を分析した著作はほとんど存在しないと言っていいだろう。戦後、戦争というものから遠ざかったから、その現実が反映しているとすれば、悪いことではなかったと思う。いま中国の台頭によって、それでは済まされなくなっているわけだ。

 一方、海外の本では、昔から、戦争の原因を実例をふまえて分析した本は少なくない。とりわけ、「第二次大戦後の諸国家の実行」という副題をもつマーク・ワイスバードの『武力の行使』(A. Mark Weisburd“USE OF FORCE  The Practice of States Since World War Ⅱ” The Pennsylvania State University Press)は、それなりに意味のある著作である。戦争の原因別というより、性格別の分類であるが、第2次大戦後、1992年までの(つまり冷戦期の)112の戦争をとりあげ、類型化してくれている。


 ワイスバードは、戦後の一一二の戦争を、以下のように九つに分類している。

①古典的な侵略
(第二次中東戦争やソ連のアフガン介入など)

②植民地独立戦争
(アルジェリアとかインドネシアとか多数)

③ポスト帝国戦争
(帝国主義の支配から脱したあとの戦争。朝鮮戦争など)

④継続戦争
(いくつかの性格の戦争が継続するもの。ベトナム戦争など)

⑤国際的要素をもつ内戦
(大戦直後のギリシャや中国、国連のコンゴ進駐など)

⑥勢力圏維持の戦争
(ソ連のチェコ等への、アメリカのグレナダ等への介入)

⑦新植民地戦争
(モロッコによる西サハラ、インドネシアによる東チモールの2つ)

⑧限定的な武力行使
(中印・中ソ戦争、アメリカのイラン・リビア爆撃など)

⑨自衛戦争
(実例はこれ以前の八つに含まれるので、独自のものはなし)

 なお、以上の分類から分かるように、すべての戦争を取り上げているわけではない。すぐに気づくのは純粋な内戦がないことであるが、それについてはあとで論じることにする。

 され、これらの事例から、何を導けるだろうか。どんな戦争が冷戦期に闘われ、冷戦後には終焉しつつあると言えるだろうか。(続)

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